総合内科病棟の看護業務と心がけ

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総合内科病棟での看護師の業務内容と将来につながる心がけ

総合内科病棟は内科病棟が一つしかない場合はもちろん、消化器・呼吸器といった専門内科がある場合でも今一つ専門の科がはっきりしない場合に利用される科です。

そのため専門科と違い多種多様な疾患と出会え、より多くを学ぶ事が出来ます。また様々な診療科の医師が混在するので一人の患者を総合的に見ることが出来るため看護の幅も広がります。

ただ疾患が特定され専門的な治療が必要となった場合それぞれの科に移動してしまうので一つの疾患をその患者を通して深く学ぶことは難しくなってきます。

総合内科病棟では幅広い知識と応用力が求められます。
毎日の業務に流されたままだと浅く広い知識となるところですが、心がけ次第で個々の疾患をより深く学んでいくことは可能です。
また様々な診療科に触れる中で今後自分がより深く学びたい科を明確にすることが出来るいい場所でもあります。

業務内容としては一般内科と特別違いはありませんが、検査・処置については多種多様となりますし、疾患がはっきりしない患者さんの入院も頻繁ですので最初は振り回されるかもしれません。

日勤業務について言えば

患者対応:入院患者のアナムネ聴取と病棟案内説明
      担当患者のバイタルチェックとそれに応じた対応・看護、
      保清、排便チェックと排便介助(浣腸・摘便・下剤服用準備・温罨法・マッサージ)
      食事(配膳・下膳・食事介助・経管栄養)
      体重測定・尿量測定・食事量チェック・場合により飲水量チェック
      輸液管理(持続・時間注射)
      薬管理(食前後・食間・時間薬の服薬確認・点眼・透析前のペンレースシール貼付等)
      ドレーン管理(尿バルーン・胃管・経鼻チューブ・SBチューブ・IVH・Wルーメン・トロッカー・等)
      機器管理(人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ・モニター心電図、場合により12誘導心電図等)
      その他処置(術後や検査後等の消毒・褥創処置・吸入・吸引、検査や手術の前処置)
      検査室・手術室・リハビリ室・透析室・眼科等外来への移送介助
      ナースコール・電話対応
 医師対応:指示受けや経過報告
      処置介助(ドレーン類挿入・交換、動脈採血、デブリードメント、気管内挿管、気管切開や気管チューブ交換、胸・腹水穿刺等)

 他部署との連携:外来・専門科からの申し受けと申し送り。転棟・退院時の看護サマリー記入。ベッド管理

一例を挙げましたが、これらを日勤スタッフで協力して分担しています。いくら時間があっても足りない位時間に追われながらの業務となります。また一つの事をしている最中にも急変や呼び出しで中断される事が多いため中途半端にならないよう気を配らなくてはなりません。

どの病棟でも忙しさは同じですが、疾患によって気をつけなくてはいけない点も異なる為どの患者がどの疾患なのかも把握していなくてはなりません。忙しさはミスの言い訳にはなりませんので忙しい時ほど慎重さが要求されます。

先ほども述べましたが多種多様の疾患と向き合える総合内科病棟はまだ何科にしようか悩む新人にとっては基礎を身につけながら将来を見据えられるいい病棟と言えます。数年後の異動の際も最初から専門的な科に配属された場合と比べると、どの専門内科になっても一からではないので抵抗なく働く事が出来るでしょう。また転職の際の選択肢の幅も広がります。

同期の看護師が他部署で専門的な知識をどんどん身につけていき話しについていけなくなることもあるでしょう。でも焦らなくて大丈夫です。最初は広く浅くでもいいのです。広く浅いベースができたなら後は少しずつ深めていけばいいだけなのですから。それにどんな科のスタッフの話にも共感出来るだろうし、情報交換もできます。

何でも吸収する貪欲な姿勢で忙しい毎日を乗り切りましょう。最初は気付かなくても、数年後には幅広く対応できる力がついているはずです。